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プロフェッショナルな人のテツガク - さまざまな業界で活躍されている人から学ぶライフスタイル

2014.10.24

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#10 人の出会いと関係性がすべてだと思う

人気スープカレー店の店主で、その経営母体(株)NEXT LEVEL代表、NPO法人MAKE THE HEAVENの理事。肩書を見ると「成功者」「慈善活動家」という言葉が浮かびますが、奥芝洋介さん本人は「基本アホなんです」と自己分析。多くの失敗と挫折の上にカレー屋さんをはじめ、観光気分もありつつ出かけたカンボジアで井戸を掘ったことが"いま"につながっています。

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(株)NEXT LEVEL /代表取締役 奥芝洋介さん

1977年生まれ。スープカレー奥芝商店を経営する一方で、"地球にえがおを増やす"NPO法人MAKE THE HEAVENの理事を務める。2006年からカンボジアで井戸を掘り、北海道の市町村と同数の179基をめざして現在も進行中。3.11東日本大震災の復興活動にも携わる。小学校低学年のころの「将来の夢」は魔法使い。クラスメイトに揶揄された苦い思い出もあるが、母から「なんでもやってのける、どんなことでも叶える、そんな人になりたいんだね」というようなことをいわれ、大人の解釈ひとつで救われたことをいまも覚えている。

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断ったはずのカンボジア行き


カンボジアで井戸を掘ってるという面だけ見るとイイコトしてる人みたいに伝わってしまうけれど、自分ではシックリこないというか、めっちゃアホな感じで楽しんでるだけというか。最初のきっかけもお恥ずかしい話で...。いまMAKE THE HEAVENの理事長をしている"てんつくマン"*と仲よくなりたくて、周りの人に「会いたい!」って電話をかけまくってたら「紹介できるよ」という方が現れて。それで親しくなれたんです。で、あるとき「北海道から不登校の中学生たちがカンボジアに行くから、保護者役で行ってくれないか」って、てんつくマンに言われたんですけど、「仕事があるんで」って断ったんですね。ところが、次の日のてんつくマンのメルマガに「奥ちゃんが行くって言ってくれた」と(笑)。それで、なんとなく...。「アンコールワットくらい見て来られればいいかな」と思って行ったんです。

最初は、掘った井戸の横に看板を立てて「自分たちの名前を書けたらいいね」くらいの気持ちでいたんです。でも井戸を掘った夜に、その村のおばあちゃんから感謝の気持ちを伝えられるのとあわせて「あなたを支えてくれている人、その支えてくれている人を支えている人、すべての日本の人たちが必ずつながっています。ですから、あなたが出会うすべての日本人に"カンボジアからのありがとう"をお伝えください」そう言われて、これは個人云々ではないな、と。それで、北海道にある179の自治体の名前をつけることにしたんです。

*本名:軌保博光(のりやす ひろみつ)。NPO法人MAKE THE HEAVEN理事長。1988年、山崎邦正とお笑いコンビ"TEAM O"を結成。1994年、「やりたいことが見つかった」と吉本興業を退社。2002年、"てんつくマン"に改名。路上詩人、映画監督として活動し、2004年から国内外での支援活動を開始する。

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会いたい人には絶対に会える


カンボジアでは孤児院の子たちの雇用先づくりもスタートしました。子どもたちが伝統舞踊を披露できるような飲食店をつくる企画で、資金や運営していくための人材を集めているところです。子どもたちが自分たちの生活を自分たちでしっかり支えていけるように、そのスタートの部分を少しだけお手伝いしよう、と。これも実は、現地にいるMAKE THE HEAVENのメンバーや僕らが、向こうの方たちと仲よくなっていくうちに自然に出てきたことなんです。

僕自身が感じていることですけれど、人との出会いと関係性で、いろんなことすべてが成り立ってるんじゃないか。それ以外は大したことじゃないんじゃないかな、と思ってて。出会いで人生も変わるし...。僕には90代の祖母、それと両親を含めて11人の師匠がいて、形はちょっと違っても、その人たちの真似をしてみたくなるというか。実際、真似をしているだけなのかなとも思いす。

てんつくマンも師匠の一人で「自分以外は全部師匠」という発想を教えてくれました。師匠の中には脳科学の西田文郎先生もいて、今度はじめる店のヒントをいただいた。僕には、会いたいと思った人には絶対に会えるという気持ちがあるので、この人から教えてもらいたい、この人としっかり関係性をつくりたいと思ったら、迷うことなくその人に向かう。一面識もない西田先生のところにもそんな感じで飛び込んでいきました。

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"いま"がつながる"あした"へ


今度オープンするお店の発端は、僕のおばあちゃんなんです。その様子から高齢者の方のための施設か何かをできたらと思って、西田先生に相談したところ「年配の方たちを支える仕事はそれ一本でやる覚悟がないと続かない。"支える"ではなくて、自分が"教えてもらう"環境づくりは考えられないか? 一番教えてもらえるのは一緒に仕事をすることだ」といわれて、それが今度の店につながったんです。60歳以上の女性たちで切り盛りするスタイルで、成功のロールモデルみたいになれればいいな、と。っていうと、またアレなんですが、打ち合わせでは、会計はお風呂屋さんの番台みたいに高くしようとか、忘れ物のショウケースに入れ歯を入れておこうとか(笑)、そんなことばっかりいってるんでね、ホントに。だからやっぱり、基本はアホなんです。

将来の目標ですか? 僕よりも素敵な人を数多く世の中に出していくことかな。といって、僕も全然まだまだで。師匠たちに少しでも近づければと思うし、いまやってることがムダじゃなければ行く行くいいな、と思っています。

編集:Mammy Pro 文:佐藤まゆり 撮影:小森学(Volanti)

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奥芝商店

札幌本店、東京・八王子、旭川、新十津川、標茶、札幌駅前、函館の店舗に続き、2014年12月には札幌・宮の森の住宅地に60歳以上の女性たちで切り盛りする新しい「奥芝商店」をオープン。カレーはもちろん、おばあちゃんの手づくり惣菜もご用意してお待ちしております。

札幌市中央区南8条西14丁目2-2
TEL 011-561-6662
http://www.okusyo.com/
その他の店舗:東京、旭川、豊保景峡、標茶基地、札幌南口店

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