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宮の森通信

2014.04.28

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#03 江口×酒井対談:後編
「たぶんね、みんなね、寂しいんだと思うよ。」

スローハウスを宮の森にオープンさせた張本人の江口店長と、雑貨小物担当の酒井さん。
対談の後編をお届けします。

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江口翔太(えぐちしょうた)

宮の森のオープニングスタッフとしてインゾーネで働き始める。現在は店長として奮闘する日々。スローハウス導入のきっかけをつくった。スローハウスが大好き。

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酒井勇聡(さかいはやと)

宮の森の雑貨小物担当として2年前からインゾーネで働き始める。江口店長の思いに共感し、スローハウスを宮の森の顔として成長させるべく大活躍。最近認知も広がり、お客様も増えてきました。

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スローハウスが提供する価値

江口
独占欲が強くなったのかなって思ったりもするんだよね。アンティークがはやるとか、自分だけのものっていう。
オリジナリティを追及したいのかなーって。
酒井
あったかいっていうのもあるんじゃないかな。朽ちていくものたちって、傷がついて長い時間が経たないとよさって出てこないわけじゃない。それがあったかいんだと思う。見てて。ポカポカした感じがあるというか。生活感がないとか、ぴしっと整然としたのがつらいんじゃないかな、今。
江口
生活感がないのがかっこいいなと思って試してみたけど、生活感には勝てなかったね。
酒井
なかなかみんなね。
江口
何をしても生活感がでちゃうよね。じゃあもうごちゃごちゃがかっこいいとか、ミックスがいいとか、ストレスをなくそうっていう動きからそうなったんじゃないかなって。おばあちゃんやおじいちゃんから引き継いだ家具や何かがあって、それを生かそうとおもってアンティークに走るのかも。
酒井
昔はさ、インテリア雑誌とか見てても超モダンの部屋とかがかっこいいと思ってみてたけど、今はさ、めっちゃ生活感あるんじゃん、ていうちょっとごちゃっとしてるくらいがおしゃれって感じるようになってきた気がする。たぶんね、みんなね、さみしいんだと思うよ。ほっとしたり、ほっこりしたりがほしい時代になったんだと思うよ。
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 -
いろんな価値をもった人がいて、スローハウスはいろんなものを自分で編集することをしている人たちにむけたブランドだっていう謳い文句があるんですけど、その辺で響くのかなと。
酒井
なんかあれじゃない。別の「豊かさ」がかっこよくなってきたんだと思うよ。昔の豊かさって、お金だったの。お金をだして、いいもの、かっこいいものを買えるっていうのがいいっていう時代だったと思うの。だから、モダンなイメージってイコールに結びつく気がするんだけど。だんだん世の中的にお金がなくなってきちゃったから、生活スタイルが豊かとか、伝統のものが好きとか、そういう思いのあるものっていうのが豊かって感じるようになってきたと思う。だからたぶんこういうアンティークとか、自分が気持ちよくなっておしゃれなもの。コツコツ長く使いながら、古くなって、っていう価値観も増えてきたでしょ。それがうまく合わさったのが、こういうところ(スローハウス)になってきてる。
 -
家もけっこうそういう考えになってきてます。長期優良住宅とか。100年もつ家を建てようと。
酒井
規定とかもね、いろいろ増えてきたよね。
 -
ちゃんといいもの作らないとお客さんも買ってくれない気がするんです。スローハウス見てると。
江口
あとは海外での人件費もあがったっていうのもあると思う。日本と同じくらい人件費だして海外で作ってもらうくらいなら、日本国内でっていう。僕たちの世代って、なかなかふれてこなかったと思う。国内の技術に。
酒井
ほんとに衰退してきてようやく「Japan」に目を向ける人が増えてきたっていう。そういう感じに近い。
ただ、「お値段=いいもの」っていう関係は、今までと違うのは確かだと思う。スローに関しては。質は悪くはないんだけど、ふしがあったりとかっていうのも、ヨシとして作っているから。そこを理解していただかないと。それを楽しんでこその、この生活かなって。
夜中にね、おばけみたいに見えるっていうことがあっても、それも思い出に変えてね。こんな高いお金出したのにふしが、木目が、っていう感じじゃない。どうやってかわいさを見出すか、どうやって楽しんでいくかということに注力してるうちに、かわいくなってきちゃうっていう。
江口
なんかね。便利になりすぎちゃったなっていうのがさびしくも感じたり。言っても昭和だから。生まれは。
酒井
うちなんてばーちゃんとかからなんにももらってないからな。海外とかってそういうの多くない?
家族でずっと使ってたものを譲り受けて。思い出なんだよって。
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実用性だけでもないし、見た目だけでもないし。

 -
今後どういうふうにしていこうか。どういうふうに宮の森の他のアイテムとまぜていこうか。スローハウスというブランドをその後どういう風に成長させたい、展開したいということがあれば。
江口
理想を言えば、スローハウスをショップとして展開できればいいかなと思ってる。思想的な部分でいえば僕はスローだけでも楽しいお店が作れると思う。だけど、他のインテリアと合わせたり、お部屋に飾ったりするのも楽しいし。スローハウスを通じてものの良さを改めて感じられたらいいです。
酒井
僕は雑貨担当だから雑貨のこと考えるんだけど、ここでママゴトしてくれたらいいなと思ってる。目でママゴトしてくれたらいいなと。
ふつうのお店にいくと、あークッションかわいいとか、かわいいが先行してものを見て言ってる気がして。ブツ、ブツ、って細切れに見ていくんだけど。こうやってソファもダイニングもって全部一緒にひとつの空間でやっていると、こうやって置いてあって、こうやって使っていて、こういう生活をしていて、たぶんこう本当に好きなどんぴしゃのひとって、うちもああいうふうにしたいとか頭の中でままごと遊びしていくようになるんじゃないかなって。そういうことがもうちょっとできるようになってくると、楽しいなーって思ってる。お客様も、どんどん月を追うごとにこっちに来てくれるお客様が増えてきている。こないだの週末も、ちょっと狭いんじゃないっていうくらいスローハウスのコーナーにきてたりとか。
江口
もしかしたらピュアとかオーリコ(のダイニングテーブル)とかが効いてるかも。これ無塗装だから汚れるんだけど。汚れが嫌だったらオイル塗ればいいし、汚れも味って思えればそのまま使えばいいし。無垢だから、最悪鉋かければもとに戻るし。
 -
再生させられるっていうのはいいですよね。
酒井
僕はもう肌触りでやられてるから。再生とかっていうより、水染みも歓迎だし、それよりも触った時にあーいいよねーってなる。絶対によだれとかつくと思う。そういうのを想像する。ごはんを食べるときとかよりも、何の気なしに座っているときとかに、いいなーって思う。
 -
そういうものが家の中心にあると楽しいですね。
江口
僕たち幼少のころって、柱に伸長とかやったじゃない。その考えだよねって思ってるんだ、無垢の家具って。それ見てさ、めっちゃ懐かしいなーこんな小さかったんだなって。それができる。僕は少なからず子供が生まれて、そういう教育がしたいなって思うんですよ。
酒井
あのテーブルで、落書き。かっこいいかもねー。
 -
ものの価値みたいなところが、スローハウスは全然考え方違いますよね。
酒井
実用性だけでもないし、見た目だけでもないし。それでいてここの空間に合うもの。
だからかなり潜り抜けたものが来てると思うよ。そう考えると。

2013年12月初旬収録。インタビュアー:寺田

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